包茎手術は痛い?痛くない?
手術中の「痛み」や「痛みがある場合、どの程度の痛み?」手術後は「痛みはいつまで続く?」「抜糸は痛い?」など包茎手術を受けたいけど、「痛み」が不安で受けるのを迷っている方は多いかと思います。
そこで、ここでは「包茎手術にまつわる痛み」について総院長の葉山芳貴が解説いたします。
包茎手術にまつわる痛み ❶
麻酔の痛み
麻酔は体への負担も考慮して局所麻酔で手術を行います。局所麻酔の注射はペニスの根元付近に行いますが、麻酔は徐々に亀頭方向へ向かって効いてきます。効き具合を確認しながら手術を行います。
局所麻酔注射の痛みは、例えば採血や予防接種などで、担当医師や看護師によって「今回は痛くなかった」など、毎回受ける感覚が異なるのと同様、麻酔も医師の技術力で差がでます。実際の痛みの程度は、肘から血液検査をする時の痛みと比べると、局所麻酔の方が痛くないと感じる患者さまの方が多く、麻酔スプレーや麻酔クリーム、麻酔テープといった事前麻酔は必要ありません。

包茎手術にまつわる痛み ❷
手術中は痛みがあるのか?
しっかりと麻酔が効いていることを確認してから手術を行いますので、「手術中の痛み」はありません。
包茎手術にまつわる痛み ❸
手術後の痛みはある?
術後1〜2時間を過ぎると、麻酔の効果が無くなってきます。それに伴い、少しずつズキズキしてくる場合は、痛み止めを使用します。
包茎手術にまつわる痛み ❹
痛みはいつまで続くのか?
当院では、万一に備えて痛み止めの錠剤を4錠処方しております。ほとんどの患者さまで、痛み止めは手術当日から翌日に服用する程度で、処方した痛み止めは余ります。術後に痛みを感じる方でも皆様が想像されているよりもはるかに少ない程度であると言えるでしょう。
包茎手術にまつわる痛み ❺
痛みはどの程度なのか?
手術前に局所麻酔を行いますので、局所麻酔の注射針が皮膚にチクリと刺さる感覚はあります。また、術後は包茎手術による切除・縫合からの痛みというより、包茎だった方が初めて亀頭が完全に露出された場合は、亀頭が下着にこすれて、数日間ヒリヒリしたような感覚を感じる方もいらっしゃいますが、こちらも処方した痛み止めで「痛みをコントロール」することが可能です。
包茎手術にまつわる痛み ❻
抜糸は痛いのか?
抜糸の際は皮膚を切ることなく、縫合している糸のみを切るため、痛みを感じることはありません。局所麻酔も必要ありません。その他、痛みを感じない理由は、使用している糸が、細い糸を束ねたものでは無く、ナイロン製の1本の糸で構成されており、抜糸時に皮膚や皮下組織などに引っ掛かることもなく、スルっと抜けるからです。
とはいえ、抜糸を雑に行えば、引っ掛かりや食い込みなどを起こし、痛みは生じますので、麻酔の注射と同様に、医師の技術力で差はでます。

抜糸が不安な方
吸収糸もお選びいただけますが、糸が溶けて脱落し始めるまで術後5〜6週間かかるため、ナイロン糸よりも制約期間が長くなり、糸跡や手術跡も目立ちやすくなる傾向があります。
また、抜糸前に「勃起時に縫合している箇所に違和感や痛みを感じた」と言われる方がいらっしゃいます。これは、勃起によりペニスの皮膚が伸び縮みするのに対して、縫合している糸は伸び縮みしないために起こる違和感で、縫合糸がなくなるとこの様な違和感は次第になくなります。朝勃ちなどの生理現象を除き、意図的に勃起をさせなければ問題ありませんので、ご安心ください。
痛み以外の影響とは?
腫れ、出血などの
包茎手術後は一時的にペニスが腫れる場合があります。多少の腫れや内出血、包帯に付着する程度の出血、疼痛、違和感は、包茎手術に限らず、どのような手術でも起こるものではあり、多くの場合数日で収まります。
性行為の制限など
縫合糸が付いている期間は性行為禁止です。ナイロン糸を選択した場合、術後3週間程度で抜糸できますが、性行為は術後1ヶ月を過ぎるまで禁止です。吸収糸を選択した場合、術後5〜6週間で糸が脱落し始めますが、体質によっては8週間経ってようやく糸が脱落し始めることもあります。
手術跡など
包茎手術は余剰包皮を切除して縫合をするため、手術跡は残ります。例えば手術跡が明確に残り、誰が見ても手術した事が分かる、ただ包茎を治したいというご希望なのか、手術跡を極力目立たなくさせて、手術をした事が目立たない、美しい仕上がりをご希望なのかで、包茎手術の方法が変わります。
当院の包茎手術は、美容形成外科の技術を用いており、切除縫合ラインが亀頭直下のしわに隠れ、傷跡が目立たず自然な仕上がりになります。
また、縫合糸が長期間付いていると糸跡が目立ちやすくなりますので、抜糸されることをお勧めしています。
包茎手術にまつわる痛みのまとめ
個人差はあるが想像より痛みは少ない
包茎手術の痛みは「局所麻酔の注射時」と「術後の麻酔の効果が薄れた時」の2つといえます。
当院では、針の角度や向き、深さ、麻酔を入れるスピード、神経があまり密でないエリアに打つなど、当院在籍の医師は麻酔を打つだけでも、患者さまが痛みや違和感を極力感じないように施しております。
当院では「局所麻酔」のみ実施しております。テープ麻酔、スプレー麻酔、笑気麻酔など、局所麻酔前の予備麻酔を念入りに行うクリニックもありますが、麻酔を増やすことは患者さまの肉体的・経済的負担も増加しますし、その様な予備麻酔を行うのは局所麻酔で「痛みがある」可能性があるためだとも考えられます。
また、当院では包茎手術後の痛みに備え、痛み止めの錠剤を4錠処方いたしますが、ほとんどの患者さまで痛み止めが余りますので、術後の痛みは少ないと考えます。
「痛みの感覚」は個人差もありますので、ここで挙げた「包茎手術の痛み」に対する解説で、痛みに対する不安が完全に払拭はできないと考えます。
しかし、包茎であることを悩んだり、包茎であるために自信が持てなかったり、包茎であるために煩わしい事が起きる日常生活で「包茎を改善する」だけで、「余計」なことを考えることから一気に解放されます。抜糸などで来られる患者さまから、よくいわれるのが「もっと早くやっとけばよかった」の言葉が全てを語っているのかと考えられます。

このページを監修した医師

医療法人社団 清佑会
MSクリニック総院長 葉山 芳貴
称号・資格
医学博士
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:東医 221636)
経歴
- 平成8年3月
- 私立甲南大学理学部生物学科卒業
- 平成14年3月
- 私立聖マリアンナ医科大学卒業
- 平成14年5月
- 第96回医師国家試験合格
- 平成20年3月
- 私立大阪医科大学大学院卒業
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