子供が【包茎】であることは「正常」
赤ちゃんの「おちんちん(ペニス)」は亀頭が包皮に包まれている包茎が【正常】で、亀頭が露出する時期は成長における個人差があるため様々です。
「包茎は成長と共に自然に治るのか?」「うちの子供のおちんちんは大丈夫?」「将来的に包茎手術を考えるべきなのか?」など疑問に思われる親御様もいらっしゃると思います。
ここでは子供のペニスについて、未成年者の包茎手術についてご説明します。
なぜ子供のペニスは包茎か?
包茎である意味があります
そもそも包茎とは、平常時は包皮に亀頭が包まれており、勃起時に亀頭が自然に完全に露出できない状態のことです。赤ちゃんの「おちんちん(ペニス)」が生まれた時は包茎の状態なのは、傷つきやすい亀頭を守るために包皮に覆われているためであり、身体の成長と共にペニスも同じく成長することで、成人を迎える18歳頃には亀頭は自然と露出して、手を使えば剥ける仮性包茎の状態になる方が多くみられます。
包茎は自然に治るのか?
ペニスも身長等と同様に成長します
包皮が剥けない状態は「いつ頃まで続くのか?」「包茎は自然に治るのか?」これについては、成長による個人差がありますが、ほとんどの男性は生殖器が急激に成長する思春期までは、包皮を完全に剥いて下げることが出来ません。身長や足のサイズ等と同様、ペニスも成長しますので、子供の時に包皮が剥けないと言う理由だけで手術や治療は不要です。乳幼児期から青年期(思春期)までの包茎は病気ではなく自然な状態なのです。
包皮を剥く事よりも、ペニスを清潔に保つことが大事です。理由は包皮に覆われている事で様々なリスクが考えられるからです。
包茎である問題点とは?
亀頭が包皮に覆われている、包茎であるために起こる様々なリスクをご説明します。
・亀頭包皮炎
・尿路感染症
・排尿時のトラブル
亀頭包皮炎とは?
「亀頭包皮炎」とは、包皮や亀頭周辺で痛みや痒み、そして赤みを伴った炎症が起きる症状です。亀頭が包皮に覆われている事で「恥垢(ちこう)」と呼ばれる汗や尿、皮脂といった垢が溜まりやすくなり、そこに細菌などが繫殖して炎症を引き起こします。
亀頭包皮炎は繰り返し発症する場合があり、特に包茎状態にある子供の内はその可能性が高く、何度も繰り返していると包皮が瘢痕化する「閉塞性乾燥性亀頭炎」につながる恐れがあります。
尿路感染とは?
「尿路感染症」とは、尿路に細菌が侵入することで腎臓や膀胱などで炎症を起こす症状です。包茎と、包茎でない場合と比べて尿路感染を起こす頻度が高いと指摘する報告もありますが、1歳を超えると尿路感染のリスクは低下することから過度な心配は不要です。
排尿時のトラブルとは?
「排尿時のトラブル」とは、包皮口が狭いことで排尿時にペニスの先端が風船のように膨らんでしまう「バルーニング」、排尿時に尿が周囲に飛び散る「尿線不定」といった症状が該当します。
健康状態を悪くする原因になることは考えにくいものの、成長しても解消されない場合は、包茎治療の対象になります。
いつ包茎手術をするべきか?
成長期は様子を見ましょう
結論:18歳〜20歳を目安に検討
ペニスの成長は個人差はありますが概ね15,6歳頃までで、自分が将来的に包茎であるかどうかが、ある程度判断できるため、ペニスが十分成長た成人を迎えた18歳〜20歳頃のタイミングで治療するのが望ましいでしょう。
特に若いうちは、性的な活動が活発なゆえ、自信喪失やトラウマも起こりやすいため、これらを回避する意味でも、18歳から20歳を目安にして包茎治療を検討することが理想的です。
子供の包茎よくある質問
海外の様に生まれてすぐに包茎を治しても大丈夫ですか?(割礼手術)
海外の一部では、赤ちゃんの時に「割礼」と言われる包茎を治す習慣がありますが、日本では一般的ではありません。割礼手術を行う病院もありますが、当院では割礼手術は行なっておりません。またお子様の将来にも関わることもあり、お勧めもできません。
子供の包茎が気になりお風呂で剥く練習をしてますが大丈夫ですか?
無理に剥いて、出血やカントン包茎の状態になるケースもあります。お子様が痛がらない無理のない範囲内で行うようにしましょう。
成人前に包茎手術を行いたいです。可能ですか?
当院では18歳以上の成人の方を治療の対象とさせていただいております。未成年の方は親御様の同意書やご同伴があっても治療を受けることができません。
15歳で包茎の場合、将来的に包茎手術を考えるべきですか?
個人差はありますが15,6歳頃まで、ペニスが成長するため、一概には言えませんが、将来的に包茎手術の必要性の可能性はあると考えられます。ただし、包茎には仮性包茎、カントン包茎、真性包茎の3タイプがあるため、包茎であった場合に、ご自身がどの包茎に該当するのか?ペニスが十分成長して、成人を迎えた18歳〜20歳頃のタイミングで治療の検討しても遅くはありません。
このページを監修した医師
医療法人社団 清佑会
MSクリニック総院長 葉山 芳貴
称号・資格
医学博士
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:東医 221636)
経歴
- 平成8年3月
- 私立甲南大学理学部生物学科卒業
- 平成14年3月
- 私立聖マリアンナ医科大学卒業
- 平成14年5月
- 第96回医師国家試験合格
- 平成20年3月
- 私立大阪医科大学大学院卒業
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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